肺塞栓症の抗凝固療法を受けている患者における大出血のリスクスコアの有用性:CURES Registry-2からの知見

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

目的

肺塞栓症(PE)患者において、既存の出血リスクスコアが大出血の予測にどの程度有効であるか、特に東アジアの集団や直接経口抗凝固薬(DOACs)使用例における有用性を評価する。

主要な発見

大出血の発生率

7,619人のPE患者のうち、1.4%(107人)が90日以内に大出血を経験した。

RIETEスコアの有効性
  • 90日以内の大出血の予測において、RIETEスコアは中程度の予測能力を示した(AUC: 0.70)。
  • 他のスコアと比較して、より優れた再分類能力(NRI)と、予測における優位性(DCA)を示した。
DOACsと低分子ヘパリン(LMWH)の比較
  • RIETEスコアで低リスクと分類された患者において、DOACsによる初期治療は、LMWHと比較して14日間の複合転帰(全死亡、VTE再発、大出血)を大幅に減少させた(HR = 0.13)。
  • 退院時のDOACsの使用は、大出血や複合転帰のリスクを増加させなかった。

結論

RIETEスコアは、PE患者の大出血を予測し、低出血リスクの患者を特定する上で中程度の性能を示し、早期のDOACs使用の指針となる可能性がある。