目的
一般集団や早期胃腫瘍のある患者におけるヘリコバクター・ピロリ(H. pylori)のスクリーニングと除菌療法が、胃がんの発生率と死亡率を減少させるかどうかを評価する。
方法
データソース
2024年10月4日までの文献を検索。
対象
ヘリコバクター・ピロリ(H. pylori)陽性で、ベースライン時に胃腫瘍がない成人、または内視鏡的粘膜切除術(EMR)を受けた早期胃腫瘍のある患者を対象としたランダム化比較試験(RCT)および観察研究。
比較
除菌療法群と、プラセボまたは非除菌療法群を比較した。
評価項目
胃がんの発生率および死亡率の相対リスク(RR)を推定した。
主要な発見
RCTの結果
- 健康なH. pylori陽性者: 除菌療法により胃がん発生率が低下(RR 0.64)。
- 胃がんによる死亡率も低下(RR 0.78)。
- 早期胃腫瘍のある患者(EMR後): 除菌療法により胃がん発生率が低下(RR 0.52)。
観察研究の結果
- ベースラインで胃腫瘍がないH. pylori陽性者: 除菌療法により将来的な胃がんリスクが低下(RR 0.56)。
- 早期胃腫瘍のある患者(EMR後): 除菌療法により将来的な胃がんリスクが大幅に低下(RR 0.19)。
結論
- このメタアナリシスは、除菌療法がH. pylori陽性者の胃がんを予防するというさらなる証拠を提供するものである。
- RCTと観察研究の異なる研究デザイン間で、結果の一貫性が見られた。
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