高齢者向け長期療養施設における殺菌UVライトと急性呼吸器感染症の発生率:ランダム化臨床試験

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

目的

高齢者向け長期療養施設(LTCF)において、殺菌UV(GUV)ライト器具が急性呼吸器感染症(ARI)の発生率を減少させるかどうかを評価する。

方法

対象

オーストラリアの4つのLTCFの8つのゾーン(計211,952ベッド日分)を対象とした。

介入

6週間の期間で、各ゾーンをアクティブなGUVライト(介入群)または非アクティブなGUVライト(対照群)に無作為に割り付け、間にウォッシュアウト期間を挟んでクロスオーバー(切り替え)を繰り返した。

評価項目

主な評価項目は、ゾーンごとのサイクルあたりのARI発生率とした。

主要な発見

ARI発生率

GUVライトは、サイクルあたりのARI発生率を有意には減少させなかった(発生率比 0.91)。

ARI総数

研究終了時の事後解析では、GUVライトはARIの総数をわずかに減少させた(平均差 0.32、P = 0.004)。

結論

  • LTCFの共用スペースにGUVライト器具を設置しても、ARIの発生率を減少させる効果は確認されなかった。
  • ただし、研究期間全体を通じて見ると、ARIの総数はわずかに減少したことから、既存の感染対策を補完する手段として検討される可能性がある。