背景
65歳以上の高齢者で肺炎球菌ワクチン(PV)の接種率向上は公衆衛生上の重要課題
目的
ハイブリッド・チャットボット(規則ベースによるステージ評価+質問応答NLP)が、標準的な動画リンク介入と比較してPV接種率を高めるかを評価する
方法
デザイン
部分的マスキングの並行群ランダム化比較試験(RCT)
設定・対象
香港在住の65歳以上、広東語話者、スマートフォンおよびWhatsApp利用者、未接種者を無作為割付(n=374)
介入
介入群
ステージ・オブ・チェンジ(1=前熟考、2=熟考、3=準備、4=実行)に合わせたメッセージを0、1、2、3か月に配信+NLPでリアルタイムQ&A
対照群
同スケジュールで標準オンライン動画リンクを提示
主要評価項目
12か月時点の接種完了(自己申告を研究班が検証)
二次評価項目
ベースラインおよび12か月の行動変容ステージ、少なくとも1回の介入セッション完了率
結果
接種率(主要)
29.4%(介入群) vs 18.7%(対照群),P=.01
行動変容ステージ平均
2.2±1.3 vs 1.9±1.1,P=.02
介入セッション完了率
79.7% vs 57.8%,P<.001
安全性
特記事項の報告なし。
結論
- ハイブリッド・チャットボットは高齢者の肺炎球菌ワクチン接種率を有意に改善。
- 持続可能な予防接種推進策となる可能性がある。
リンク